「リアルタイムでのデータ処理」

エッジコンピューティングを利用するメリットと言えば、膨大な量のデータをリアルタイムに処理できることでしょう。
例えば、収集したデータや画像・映像データをクラウドにアップロードして処理する場合、アップロードするのにそれなりの時間がかかってしまいます。データを取得してから処理するまでにタイムラグが発生してしまいます。しかし、複数のエッジサーバーをデバイスの近くに配置してリアルタイムに処理できるようにすると、エンドユーザーはタイムラグなくIoTシステムを利用することができます。また、クラウド上でデータを処理するのに比べデータが物理的に近い場所に存在するので、通信量の削減にもつながります。
「トラフィックの最適化」
クラウドでデータを一元して管理する場合、データの送受信が1カ所に集中することになります。トラフィックが増加して処理が集中するとネットワークに負荷がかかってしまうため、サービスや業務の品質が低下したり、クラウド環境の混乱を招いたりする可能性があります。しかし、エッジコンピューティングはデータの送受信をインターネット通信では行いません。エッジサーバーも複数の場所に分散して設置されているので、各サーバーにかかる負荷も軽減できます。
エッジサーバーで処理した必要な情報のみをクラウドに送信するように設定できるので、トラフィックの混雑解消にもつながります。
「BCP対策」
エッジコンピューティングの構築は、事業継続計画いわゆるBCP対策にも有効だと言われています。すべてのデータをクラウド上で扱っていると、災害でインターネット通信が途絶えた場合、データを必要とする業務が行えなくなります。しかし、エッジコンピューティングではエッジサーバーでデータを処理してからクラウドにアップロードするため、エッジサーバーに必要なデータがあればクラウドが利用できなくても業務を継続させることが可能です。
地震や津波、暴風や豪雪などの自然災害が多い日本では緊急時でも事業が停止しないよう、各企業でBCPを策定することが推奨されています。いつでも事業を継続できる体制を整えることは、リスクを回避し企業の損失を減らすためにも重要です。重要なデータをエッジで管理していれば、インターネット通信が復旧するまで最低限の業務を継続することができるでしょう。