ネットワーク技法のひとつ「エッジコンピューティング」とは?
そもそもエッジコンピューティングとは何でしょうか。簡単に言えば、端末やその近くに設置するサーバーの周辺部(エッジ)で使用するコンピューティングデバイスやコンピューティングパワーを使った情報処理のことです。エッジコンピューティングには、「リアルタイムでのデータ処理」「トラフィックの最適化」「事業継続計画(BCP)対策」の3つのメリットがあり、5Gの特徴を最大限に活かすことができると言われています。新型コロナウィルスの影響もあり、様々な場面で導入されるようになりました。
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データが生まれる場所の近くで情報処理を行う仕組み
エッジコンピューティングは不要な通信を回避できるので、通信の遅延や負荷軽減につながると大きな期待が寄せられています。形態について厳密なルールは定められていません。目的に応じて様々な役割を果たすため、その形態も多岐に渡っています。スマートウォッチなどのウェアラブル端末、監視カメラやドローン、特定の場所に設置されているサーバー機器などのロケーションエッジ、通信基地局などのネットワークエッジなど、色々あります。
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3つのメリット
エッジコンピューティングには3つのメリットがあります。その中のひとつ、「リアルタイムでのデータ処理」ですが、これはエッジコンピューティングを利用する最大のメリットとも言えます。エッジサーバーを分散して設置しているのでタイムラグなく利用できますし、トラフィックが増加しても必要な情報のみを送信できるので負荷を軽減できます。また、重要なデータをエッジで管理できるのでインターネット通信がなくても業務を継続することができます。
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IoT・5Gとの関係
IoTや5Gが普及している今、扱うデータ量も膨大です。膨大なデータを処理するにはクラウド側の性能を高める必要がありますが、その問題を解決でき、5Gの特徴を最大限に活かすことができるとしてエッジコンピューティングへの関心が高まっています。エッジコンピューティングでは複数のエッジサーバーにデータを分散させます。複数のサーバーを経由することで負担を分散できますし、端末の近くでデータ処理を行うので遅延なども防ぐことができます。
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エッジコンピューティング市場が急成長を見せる理由
エッジコンピューティングが急成長した要因はいくつかありますが、ここでは「データ量の増加」「高まるリアルタイム処理への要求」「新型コロナウィルスの影響」の3点に絞り、詳しく説明しています。「データ量の増加」や「高まるリアルタイム処理への要求」は以前からもありましたが、急成長を加速させたのは「新型コロナウィルスの影響」によるところが大きいでしょう。ネットワークを利用する人が快適なサービスを受けられるように、様々な場面で導入が進められたことで一気に拡大していきました。
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エッジコンピューティングに興味を持ったなら
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市場の今後の動向
エッジコンピューティング市場は急速に拡大していますが、それはコストや負荷を軽減したり、セキュリティリスクを回避したりすることができるからです。この勢いは今後も留まることなく続いていくでしょう。
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「自動運転」の事例
自動運転に欠かせない技術と言えばエッジコンピューティングでしょう。来るべき将来に向けて技術の開発も進んでいます。自動運転とエッジコンピューティングの関係について詳しく見ていきましょう。
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IoT・5Gとの関係
IoTでクラウドは欠かせないものでしたが、膨大なデータを処理するためには時間がかかるため、遅延などの問題があります。その問題を解決する手立てのひとつとしてエッジコンピューティングが注目を集めています。