エッジコンピューティングの活用事例「入退場管理」

エッジコンピューティングで生活を豊かに

幅広い分野で活用されているエッジコンピューティングについて詳しく知りたい!

「入退場管理」の事例

「入退場管理」の事例

エッジコンピューティングはリアルタイムに分析を行うことができるので、異常検知の分野でも導入が進んでいます。例えば、入退場管理の1つである「ウォークスルー顔認証」もそうです。

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ウォークスルー顔認証とは

ウォークスルー顔認証とは

顔認証の多くはカメラなどの機器の前で静止して顔を認証するシステムです。ウォークスルー顔認証は従来の顔認証とは異なり、カメラの前で立ち止まらず歩きながら利用者の顔認証ができるシステムです。

具体的な設計

まずは認証データの入ったデータベースとデータ処理用のサーバーを認証機器の近くに用意します。データ処理用サーバーでは、映像データをストリーミングして、顔の特徴量を算出します。算出された特徴量はフィルタリングされ、データベースと照合します。その照合結果に基づいて、顔の特徴量と一致するデータがあれば、認証の通過が許可される、という仕組みです。

従来の方法よりも安全性が高い

顔認証は生体認証の一種で、ICカードやID、パスワードなど従来の認証方法に比べて安全性が高いのが特徴です。ICカードはカードの貸し借りが可能で紛失のリスクもありますし、IDやパスワードによる認証は総当たり攻撃に弱いという側面があります。しかし、ウォークスルー顔認証は歩きながらほぼリアルタイムで認証を行うことができ、認証の待ち時間も最小限に抑えられるため、ユーザーエクスペリエンスとセキュリティの両方を同時に実現することが可能です。
顔認証において世界ナンバーワンの技術を有しているのはNECです。これまで「NeoFace」などの商品を開発してきました。今後拡大する顔認証活用ビジネスに対応するため、入退室ゲートやドアコントローラと連携するテーマ型ソリューション製品として、ウォークスルー型顔認証デバイスの開発も進めています。
従来の方法ではセキュリティレベルが低下しやすいのがネックでした。セキュリティを高めるためとは言え、指紋や静脈などの生体情報による認証ではそれらを取得するための専用の装置や、読み取り機に対する認証アクションも必要となります。
しかし、ウォークスルー顔認証は入手しやすい画像から生体情報を取得することができ、認証時にはカメラで顔を撮影するだけなので、特別な動作は必要ありません。その場を歩くだけで処理が完了します。
NECではウォークスルー顔認証を行うために、「事前エンロール処理」という新たな顔認証技術を考案し、実現させています。事前エンロール処理は、認証対象者が設定されたエリアに入ってから認証を行うまでに撮影した画像を用いて認証を行う方法です。高い認証精度が期待でき、認証にかかる負荷も分散できるのでコスト削減にもつながります。

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